いつの頃からか、中国、中国と草木もなびくようになった。かれこれ既に20年以上も経つと思うが、急成長する中国市場を取り込まねばならない、活気溢れる中国に生産・販売基地を作らねばならないと、マスコミが鐘や太鼓で煽りまくってきたからだ。
中国の労働者は希望で目をきらきら輝かせているとか、高度経済成長に連れ生活は驚くほど豊かになっているとか、冷静に考えれば、かなりの部分が中共政府の宣伝に過ぎないのに、遅れてなるものかと多くの企業が騙されて支那大陸に進出した。
実際に進出して企業がびっくり仰天したのが、労働者の質の悪さだ。働かないどころか、会社のモノを平気で盗む。商品や備品をちょろまかすくらいならともかく、堂々と技術や特許や金型まで盗む。商標含め企業丸ごと盗もうと企む強烈な奴までいる。お話にならない。
さらに社会全体は然程豊かになっちゃいなかった。共産党幹部の子弟たちはあからさまな特権を駆使して富裕層になったが、今だって一般大衆は貧困層のままだ。都会はまだいい。田舎にいけば道端でウンチを垂れている。モノを買ってくれる筈の消費者が、極貧のなかでのた打ち回っていて、商売になるわけがない。
そもそも政治も法律も酷くいい加減だ。ルールが不明瞭で全て役人の腹次第。何が起ころうと賄賂で解決せざるを得ず、表沙汰にし難い金ばかりが嵩む。役人とコネを作ろうと、共産党の要請に従って党員を幹部社員として招き入れると、おかしな労働争議を起こされて、さらに金をせびられたりする。これじゃ儲かるわけがない。
そんな環境でも一部の企業は必死で利益を生んだ。ところが外国の本社に利益を還元してはいけないと中共政府が勝手に決めていた。そっくり中国国内に再投資しろ、と云う。このあたりの環境はその後、改善しているかも知れないが、利益を吐き出されるのなら、何のための企業活動か分からない。

中国の成長鈍化で日本企業に打撃、とのニュースを読んだ。成長、成長と宣伝はしてきたが、所詮は砂上の楼閣だったのだ。幾らあがいても別に儲かりゃしないのだから、これで成長率が低下したら企業にとっては最早チャンスはない。撤退しようと思えば、いろいろと難癖をつけられて、またぶったくりに合うのがオチだろうが、逃げられるのなら逃げたほうがマシだ。
反日を国是とするような悪意に満ちた国に進出すれば、蟻地獄か泥沼と呼ぶべき状況になっても何ら不思議はない。今どき、本気で中国頼みなんて日本企業はないと思うが、あるとすればこれまでの無謀さを深く反省すべきだろう。


by taigen
ユーロ離脱!ギリシャは裸一貫…